FA権の行使・メジャー挑戦から考える日本プロ野球
11月20日、FA権を行使した選手と球団の交渉が解禁となる。今年のオフもまたメジャーに憧れて海を渡ろうとする選手の動向が気になる。ジャイアンツの上原浩治、ドラゴンズの川上憲伸、カープの高橋建と各チームのエースがアメリカのメジャーリーグに憧れ、FA(フリーエージェント)権を行使して移籍を目指すことになった。思い返せば、野茂がアメリカで日本人2人目のメジャーリーガーとなり活躍したのが1995年。以後、イチロー、松井秀喜、松井稼頭夫、新庄剛志、石井一久、松坂大輔、城島健司、井川慶、岡島秀樹、田口壮、岩村明憲、、黒田博樹・・・人気・実力とも日本球界を代表する選手達がジャーリーグに憧れ移籍をしていった。そして、今年も・・・。
この状況に日本プロ野球界に対して危機感を抱く人も多い。本来なら日本プロ野球でプレーしている一流選手を球場に行き間近に観たいと思うファンも多いのではないか。私もイチローのプレーを見たくて神戸グリーンスタジアム(現:スカイマークスタジアム)に何度か足を運んだものだ。しかしイチローは現在シアトルにいる。
それぞれの選手が野球人として、自分の実力を試してみたいという想いでメジャーに挑戦することは容易に理解できる。それぞれの活躍をニュースで観るたびにうれしくなるのは確かである。
しかし日本球界としてこれでいいのだろうか?今年のドラフトの注目であった新日本石油ENEOSの田澤純一投手は、日本プロ野球界を跳び越えて社会人野球から直接メジャーリーグに挑戦する。このままでは日本プロ野球界はメジャーリーグの2軍のようになってしまわないだろうか?
日本プロ野球界がより魅力のあるように変革していかないとますますスター選手・一流選手がアメリカに渡ってしまうのではないか。では、どうしたらいいのだろう。
最近のパ・リーグの選手は試合前のファンサービスも熱心にしてくれるが球場に足を運んでくれたファンに対してより身近なファンサービスも必要だろう。球場もアメリカの野球場Ball-Parkのように観客を野球以外でも楽しめるエンターテイメント施設に変わることも必要かもしれない。地域に密着している球団も多いがJ-リーグを参考にしてより地元密着を強める取り組みも大切である。J1・J2のように下部リーグをつくり入れ替え戦なども盛り上がるかもしれない。先日、日本で開催されていたアジアシリーズを発展させ、アメリカメジャーリーグの「ワールド・シリーズ」の勝利チームも交えて本当の意味でのワールド・シリーズを開催するのもよい。
サッカーやバレー、バスケットなどプロリーグが誕生した。今のところ多くのファンに支えられているプロ野球も胡座をかいているとファンが去っていくことになる。
90年近いプロ野球の歴史を大切にしながら、もっとファンの声にも耳を傾け、果敢に改革に着手してもらいたい。

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